ミャンマー滞在最後の夜。
泊っているマハバンドーラG.H.で知り合った2人の日本人と共に、路上ビアガーデンに行った。
ビアガーデンへの途中に屋台で腹ごしらえをする。
なんで、ビアガーデンで料理も一緒に食べないのか、というと、一緒にいった大男のMさんの財布の中身がよくないから。ビアガーデンだとお金がかかるから、先に腹を満たしてからいこう、というMさんのアイデア。
もっともな意見ではあるが、ビアガーデンでも一品せいぜい100円とか200円なんだから、そのくらい他の二人でおごるのに…. しきりに値段のことばかり気にするMさんにかなりあきれ気味の俺ともう一人の日本人の子。
G.H.に帰ってからは、入り口を入ったところにあるくつろげるスペースでずっと語り合っていた。だれと?というとマハバンドーラG.H.に滞在している他の旅行者と、ビアガーデンに一緒にいった2人の日本人と俺。
もう一人の日本人、I君は英語が達者だった。さっき、語り合っていた、と書いていたけど訂正するなら、ほとんどI君が日本人代表で喋っていたことになる。ヘタなりの俺の英語でもこれまでやってこれたつもりが、流暢に喋れるもう一人がいるとつい頼ってしまう、黙り込んでしまうのは情けない。
痩せて目がぎょろっとしたフランス人の男。やせっぽフランス人は明日早朝のフライトでどこかへ旅立つらしいのだが、空港までどのバスに乗ったらいいのかわからないらしく、みんなに聞いていた。他のみんなはそれについてああだ、こうだ、という。
金欠日本人Mさん。彼も明日旅立つとのことで、空港までタクシーで行くらしい。G.H.に泊っているドイツ人と相乗りで行くらしい。しかし、その肝心のドイツ人が誰だのかを知らないらしい。もし、一人でタクシーに乗るはめになったら金が足りないらしく、かなり焦っている。
誰か知らないか?という。誰もそのドイツ人のことを知らなかった。
タバコを外で吸っていると、カナダ人の女性がやってきてタバコをふかしだす。
日本に興味があるらしく、俺が英語が上手くいかず所々日本語でぶつぶつ呟くと、なぜか喜こばれた。
この彼女、カナダへの帰国途中にトランジットで1日東京観光をするらしい。
どこがおすすめか?、と聞かれた。正直、外国人に語れるほど東京を知らないが、さあ?とも言えず、とっさにAsakusaと答えてしまった。確かに浅草は観光名所だけど、若い彼女が行って果たして楽しいのか?という疑問が直後に頭に浮かんだ。ShibuyaかHarajukuあたりを勧めればよかったか….. ま、でもいいか、Asakusaで。煙りあびれるし。
停電が起きた。
あたりは真っ暗になり、今まで喋っていたやつらの顔が暗闇に消える。いつもなら、自家バッテリーで乗り切るのだけど、この日はバッテリーがいかれているらしく、いつまでたっても暗いまま。
すると、誰かが探検隊がするような、ヘッドライトを装備してもどってくる。
どこで手に入れた?というと、ハンドメイドだ、と返事がかえってくる。
一人旅をする奴らはみないい加減である。
寝仕度を真っ暗な部屋でしているとようやく部屋が明るくなった。
あちこちの部屋で小さな歓声が上がった。
明日俺が起きたときには、彼らは既にどこかへと旅立っている。
(2007/3/19)
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