小さなサックに読み古した文庫本を何冊か、無造作に入れる
少しのお金とパスポート
着替えを数枚
後は一番お気に入りのカメラがあればそれでいい
ハーフサイズの一眼レフ、Pen-Fを選んだ。銀色の小さなボディが旅にはよく合う
行き先は旅に出た後に考えればいい
だれが旅に出るまえに決めるもの、と決めたのだろうか
空港から空へ
黒い四角い窓から見えた、蒼い光は少し丸みを帯びて
重力に対する抵抗を緩めると空から滑走路へ機体がゆっくり落ちる
空港は国っぽくなくて、ごちゃごちゃして、綺麗だったりぼろっちかったり、面白いと感じるのは僕だけだろうか
空港を出て、煙草に火をつける
ゆっくりと吸う、少しくらっとする
生ぬるい湿気を含んだ空気が体を包み、じわっとなにか化学反応のようにじわっと体をかける感覚
異国についた
乗り込んだバスの行き先は知らない
真剣に考えた方がいいのは、今晩のディナのメニュ、ゴウジャスなやつ
ホテルを見つけた
豪華、とはいえないが、清潔で表通りから離れていて静かでいい
シャワを浴びて見知らぬラベルの入った缶ビールを空ける
煙草を吸う
ベットに埋もれる
窓の向こうから異国の歌が聞こえる
この街に誰一人として僕を知るものはいない


* * * * *
そろそろ旅に出たいな、っておもって書き出したら止まらなくなってしまってどうやって締めるのかと苦戦。
旅の雰囲気は伝わった、かな。
こんな旅またしたいな、とおもってもすぐにできなくなったのは寂しいけど、こんな旅できたのはとても幸せだったとおもう今日この頃。
うーん、ポケットに入るサイズのカメラを持って旅に出たいです。
Pen-Fはポケットには入らないし、Pen-Fも持っていないけど。
結局カメラです(笑)
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