ヤンゴンに着いてまず最初にやるとは宿探し。
バガンからのバス移動で疲れきっているせいで、宿探しなど適当に済ませて早くベットで横になりたい、というのが正直なところだ。
紫色のまだ明るくなりきれていない空。早朝のバスターミナルには既に人で溢れているが、おとなしい気質がミャンマー人なのか、どこかひっそりとした雰囲気だ。
バックパックを背負い直して、さてどうするか、と思っているとやってくるのは決まってタクシーの客引き。6000チャットという言い値を受けて始まる値引き交渉の戦い。最初に結果を述べると俺の負け。結局5000チャットまでしか下がらなかった。というよりも疲れていたせいで根負けしたんだとおもう。
さて、いざダウンタウンへ、と意気込んでタクシーの後部座席に座ったものの一向に発進しない。相乗りだったのだ。しばらく待ってタクシーの中が人でぎゅうぎゅう詰めになるとようやく出発した。ぼられたな、と思った。相乗りで5000チャットはいくらなんでも高すぎる。
相乗りの客が一人、また一人と降りて最後は俺になった。
運転手が宿は決まっているのか?と聞いてきた。
もちろん決まっていない俺は、安い宿へ連れてってくれ、と頼む。
連れていかれた宿は、ヤンゴンの中心地、スーレーパヤー(仏塔)の直ぐ隣りにあるマハバンドーラという怪しげなゲストハウス。今にも崩れそうで萎びた建物の4階だか5階にそのゲストハウスはある。
一階には申し訳程度の小さな看板が見えるだけである。
重たいバックパックを肩に食い込ませ、階段を登っていると手すりにとまっているカラスと目が合った。
大きな眼鏡をかけたオヤジが入り口で座ってテレビを見ていた。ぜひともこの宿へ泊ってくれ、といったそぶりはなく淡々と宿の説明をした後で、一言。
「泊るか泊らないかはお前しだい。さあどうする?」
宿は、バス、トイレ共同、エアコンなし、窓なし、というスペックで一泊4ドル。この当たりの宿の中では最安であろうというのは想像がついた。4ドルで買うのは小さな一人の空間と眠れるベットとという最低限のファシリティ。
酷暑のヤンゴンでエアコンが無いのはきついかな、ともおもった。でも、階段をまた降りて重いバックパックをしょってとぼとぼ宿を探すには疲れていたので、この宿に泊ることにした。
シャワーも浴びず服も着替えぬまま、いつのまにかベットの上で眠ってしまったようだ。
目覚めるお昼前だった。シャワーを浴びようとおもい部屋から外に出ようとするが、なぜか部屋のドアが開かない。するとドアの向こうから声がして
「こっちから開けるので待っててください」
という。
どうやら鍵が壊れたようだ。
ドアを開けてもらうと、そこには日本人に似た肌が少々黒くなったミャンマー人の男が立っていた。彼と話をすることには、彼がこの宿のオーナーであり、日本で何年か働いていたことがあるらしく、日本語をとても上手く操れることがわかった。
あのメガネのオヤジは従業員だったのだ。
彼は俺の泊っている部屋を眺めるや、この部屋は暑いでしょ?エアコン付きの部屋が空いているのでよかったら移りませんか?と気を利かせてくれた。
「値段は変わらないのですか?」
と聞く俺も情けないとおもうけど、値段は今のままでいい、とのことだったので、もちろんお言葉に甘えて部屋を変えることにした。
オーナーの気くばりや、優しい日本語の喋りにすっかりこの宿が気に入ってしまった。
ところで、最初からエアコン付きの部屋を選択していたら、いくらだったんだろう?
(2007/3/18)

ヤンゴンの町中ではよくサッカーや、サッカーボールを使ったバトミントン?をやっているところを目にしました。
それにしても、この写真。公道を挟んで民家と民家でネットを固定しているところに、呆れを通り越して感動を覚えました!

ヤンゴンの相乗りバス
バガンでみたような屋根の上まで人を乗せてるバスは見かけませんでした。
都会だから規制があるのかもしれません。

ミャンマーも他のアジアの国に負けず劣らず露店天国です
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